ピンチはチャンス〜偶然がもたらした産物、鼻血〜
まぁ私ってば油分の分泌が人並み以上なわけで、午後になると顔が油田と化すんだよね。
眉間に赤いポチがついた、激二重な石油王がね、いるの。午後になると。
だから、午前と午後のインターバルには化粧直しが必須なんだけど、今日油田をティッシュオフしてたら、奴が出た。鼻血
「オマエ、ワタシヲ、ティッシュオフ、ナンオクネン、カカルオモッテルノネ!!!!!!!!!!!」
つって、眉間に赤いポチつけた石油王激怒。
そんなに怒る?そんなに怒るの?
じゃぁ、こっちだって言わせてもらえば、私だってティッシュオフなんてしたくないし、だって毎回自分の油分にショック受けてるし(乙女心)、そもそもティッシュオフして鼻血って、お前(鼻血)自分の見せ場間違えてっからーーーーーーーー!!!!!!!!って。ね。
ちなみに、これ今日の実習中に起きたことなんだけど、完全に戦慄った。
いままで、救命病棟24時からラストホープとか見てきて、"やっぱ医者は白衣を血染めにしてこそだな……"とか思ってたけど、まさか自分が専門学校卒の医者になるとは、1マイクロも思ってなかった。
大袈裟に言ってるけど、実際白衣に落ちた血は3滴ね。盛らせてね。私だって江口洋介になりたいし相葉さんにもなりたい。だから盛らせてね。(てゆうか、ラストホープで相葉さんは別に血染まりはしなかった。)
けどもうめーーーーっちゃ焦って、焦って焦って焦って、実習担当の人が「大丈夫?」つって扉をバンッ!って勢いよく開けてきたわけだけど、こっちはVS血だからそりゃもう必死な顔ね。
なんなら鼻とか顎に血ついちゃってる。
「あスイヤセン!スイヤセンスイヤセン!鼻から血が出てきやした!スイヤセン!」
つって野球部みたいな喋り方で状況説明したんだけど、相手の方が一枚上手だった。
医療現場で働いてたら血なんて日常茶飯事なわけで、「大丈夫?休憩室で横になろう。上は向かないで、できればずっと下向いてて。完全にとまるまで休んでていいから。」って。
冷静〜…………
おったまげ〜………
なんか扉の開け方と対応の仕方に差がありすぎて、こっちが恥ずかしくなっちゃったし。
スイヤセン……野球部きどってスイヤセン……
そのあと止血セットをかき集める担当者さんの手際のよさったら、もう、この道50年って言葉が超似合ってたし、血がとまって戻ったら、「聞いたよ〜」「大丈夫だった〜?」「大変だったね〜〜」って。
みーーーーーーーんな知ってんの。
あれ?ミヤネさんニュース読んだ?ってくらい知ってんの。
恥ずかしいとおりこしてね、なんかもう清々しいわけ。「あハイ大丈夫ですさーせんした!ぁりあとざーした!!」とか言ってね。
心なしか職員さんとの心の距離グッと縮まった気がしたし。
とりあえず鼻血って架け橋だ。