腐敗ing








だってさ、本来なら力なんて必要ないんだもん。
もともとがそうなんだから。


それに力をつけることでやれ私は料理ができます、やれ私は1度の食事に必ず5品目は出します、やれ私は料理のさしすせそを言えますって。


それ正気?


いいの?
そのリングで戦うの?
終わりの見えないそのリングで?
果敢。やー、果敢。



やっほー
元気してる?


私はね、今朝食べた腐敗レベル☆☆のモヤシでね、お腹が痛い。
わずか3本のモヤシでお腹がキてる。
ピゴロっちゃってる。
(ピーピーゴロゴロの略)


とりあえず。

この世に女子力という無責任な発言を放った人はいったい誰だ!まずそこから!誰だ!誰だ出てこい!私は怒ってる!


女子力(じょしりょく  英:women's power)
輝いた生き方をしている女子が持つ力であり、自らの生き方や自らの綺麗さやセンスの良さを目立たせて自身の存在を示す力。


まずwomen's powerが気に食わない
なんだwomen's powerって。
いっちょまえに英語まで。


ことの発端は今日の朝。


私はモヤシが大好きだ。

あの白くて細い弱々しいビジュアルとは裏腹にいくら炒めてもシャキシャキとした歯ごたえが消えない芯のブレなささ。モヤシの胸になら抱かれても構わねぇと何度思ったことか。それくらいモヤシが大好きだ。
そしてあいつはなにせ安い。


ほかの食材たちがすまし顔で298円580円で陳列されてるのにもかかわらず、あいつ、28円。


安っ


特売日は19円。


安っ


しかもあいつ、"お一人様3点まで"なんて生意気なこと死んでも言わない。口が裂けても言わない。もってけ泥棒状態。


だから私は持っていく。
スーパー寄ると必ず3つは持っていく。


(だいたいモヤシと春雨は買う。)
(私は春雨も大好きだ。)


んでさ、ほら三連休だったじゃん
私地元に帰ってたんだよね。
あいつを忘れて。
あいつを残して実家に帰らせていただいてたんだよね。


では問題でーす

北海道の広さは何㎢でしょう。


(´・∀・`)サムギョプサル
(´・∀・`)いかんせん
(´・∀・`)パナップ
(´・∀・`)スチャダラパー
(´・∀・`)モッツァレラピッツァ


(これ私が智に言わせたい言葉リストの一部)



正解は、
83,450㎢!!!!



ピンとこねーー!
全然ピンとこねーーー!!


では問題でーす

東京の広さは何㎢でしょう


(´・∀・`)ポムポムプリン
(´・∀・`)ドビュッシー
(´・∀・`)ねるねるねるね
(´・∀・`)チャプチェ
(´・∀・`)ニッカポッカ



正解は、
2,188㎢


(広さうんぬん置いといて智かわいーーーーーい!!!!智まじかわいーーーーーーーい!!!!!!寿限無全部言わせたーーーーーーーい!!!!)


北海道のなかに東京38個はいる。


38個。
そう、38個。


北海道がただただでかいだけ。
東京はいたって普通。


函館の人と釧路の人なんて言っちゃえばフランス人とタイ人みたいなもんで、私専門学校入学して釧路出身のアカネちゃんと函館出身のアカネちゃんに席挟まれたときレ・ミゼラブルかってくらい感動した。
「(端と端で生きてた同じ名前の子…!すごい、私挟まれてる…!お母さん私今挟まれてる…!)」って。レ・ミゼラブルった。
まぁ私レ・ミゼラブル見たことないんだけどね!


だから地元まで片道◯時間とか1+1=2くらいあたりまえで、なんなら小旅行くらいのノリ。


そんななか私はあいつを置いて地元に帰った。
3つ置いて地元に帰った。


薄情者ここにあり。


実家では基本的にずっとモグモグ何か食べてたからなんならふっくらして帰ってきたんだよね。でもやっぱりここは私とあいつの仲だから。帰ってきてさっそく大好きなモヤシをクンクン嗅いだ。
「(あ、ちょっとなんかアレだぞ、すっぺぇぞ、)」と。うっすら臭いの存在には気付いてた。でもやっぱりここは私とあいつの仲だから。モヤシ炒めた。


ら。


く…く……く…………

くせぇ………………



モヤシがくせぇ。
間違いなくくせぇ。

我が鼻を疑った。


すっぺぇ。
モヤシがすっぺぇ。


(´・∀・`)すっぺぇ


ほら智も言ってる。
そうモヤシって腐敗するとすっぺぇの。


だけどね。
私もだてに自炊してない。
すげぇの知ってる。
すげぇやつ知ってる。


f:id:lbmx725:20131105234126j:plain


こいつ。
ごま油。
通称:食べる香水


「(ん…あれ……あれこの茄子なんか…なんかやべぇぞ……)」ってときには迷わずかけてきた。茄子もキャベツも白菜も、こいつに命拾われてきた。
そして間違いなく美味しくできあがる。
オシャレになって帰ってくる。


だから今回もと思ってかけてみたけど。
モヤシの芯のブレなささ忘れてた。



俺はもう腐ってます。




って。
生まれ変わる気はないって。
そう言ってきた。


悲しい。
モヤシが食べたかった悲しさとごま油が始めて負けた悲しさとモヤシのような男の人と添い遂げようと思ってた私のこの行き場のないおもいと。


泣く泣く捨てました。
モヤシをはじめて捨てました。


あぁ……次生まれ変わるなら東京都民のもとに行き着くんだよ…すぐに食べてもらえる……美味しく食べてもらえる東京都民のもとに………


プチ通夜
プチ埋葬


だから私は言われたくないのです。
「ギャッハハ!ゴリラそんなの食べてんの!?しっかりしろよ〜(笑)スーパー家の目の前だろ〜(笑)(笑)」と。
料理ができるだけが女子力じゃない。食材を最初から最後まで想い続け食材を最後まで看取る。それこそが女子力、いや、人間力。腐敗してたっていいじゃないか。ちょっと黒くたっていいじゃないか。






明日またモヤシ買ってくる。
だってあいつ、28円。






※ 私は胃が死ぬほど強いです。生肉が食べれないと法律で決まったあの日はじめて食べ物を想い枕を濡らしました。
食べ物は賞味期限のうちに!





QLOOKアクセス解析